中学受験は「重課金勢ほど強い」は大間違い!わが子の成績を伸ばすために親が意識すべき「3つの注意点」

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注意点② オーバースペックなオプションが生む無駄な時間と費用

塾では、通常の授業に加えて、さまざまなオプション講座が用意されています。しかし、これらのオプション講座も、子どもの学力やニーズに合わないものを受講したら成果が出ず、無駄な出費になりがちです。

例えば、基礎学力がまだ定着していない子どもに難問対策講座を取らせる、といったオーバースペックな選択は、時間とお金の両方を浪費する結果となります。オプション講座は、必要に応じて賢く利用することが大切です。まずはお子さんの現状を把握し、今、必要なサポートが何かを見極めましょう。

家庭教師や個別指導を利用する場合でも、重要なのはどの先生を選ぶかです。高額なプロ講師を雇うことが必ずしも最善ではありません。わが子の課題がどこにあるのかを理解せず、あらゆる面で「万能」な先生を選ぶと、結果的にオーバースペックとなり、無駄な費用がかさむことになります。

例えば、4科目すべてで御三家レベルの対策ができ、いざとなれば大学受験や大学の学問的バックグラウンドまで語れ、モチベーションの管理も超一流、という講師に依頼できたとして、実際に何を指導してもらうのでしょうか? その指導にいくら払うのでしょうか? これほどのスキルを持った人が家庭教師で生計を立てるためには、相当な指導料を取る必要があります。

もちろん、ミスマッチが起こった場合は、なおさら無駄な費用となります。「あの先生の指導、レベルが高すぎてよくわからなかった……」となれば大損です。

高い学力があってもすべての子どもには対応できない

やる気の面で課題を抱えている子には、プロ講師よりも年齢の近い大学生講師のほうが効果的な場合があります。子どもの志望校のOBやOGである大学生講師だと親しみやすく、憧れの存在にもなり、勉強へのモチベーションが高まる場合が多いです。

勉強に苦手意識があるためにやる気が低い子であれば、自分も勉強が苦手だった先生や、生徒より少し上の学力の大学生講師が良い場合もあります。こうした講師が親身になって指導すると、子どもが自信を取り戻し、学習が効果的に進むことがあります。

勉強が苦手な子に、有名難関大学の学生講師をあててしまうと、できない子の気持ちがわからなかったり、生徒がなぜわからないのかを先生が理解できなかったりして、指導がうまくいかない場合があります。

「有名難関大学の先生だから」という理由で高い授業料を払っても、そうしたミスマッチで成果が出なければもったいないだけです。

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