19時完全退社の悲劇!夜は何をすればいいか 新入社員の悩み「ハードワークしたいのに…」

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ちなみに私は、現在、いわゆるコンサル会社と区分される会社に勤務しておりますが、こういった会社においても会社から提供されていることだけをしている人は、正直、将来性はありません。会社から提供される学びの場は最低限のものであり、そこから先は自分で自分の成長における方向性を考え自分で学ぶ、というスタンスが継続的に求められるわけです。

そもそも会社や仕事を通じた学びだけでは、隣の席の同僚と同じく交換可能な人間になってしまいますから、それでは個人としての価値、その人でなければいけない理由はないわけです。

私自身は長時間労働の環境でしたが、実は労働時間が短いとしたら、給料はもらえなくとも、もうひとつ仕事をしようと考えていました。副業禁止の会社もあり実際は難しいかもしれませんが、とにかく仕事をしたい、誰よりも多くのことを経験し、早く仕事で実績を出したいと考えていましたので、手段としてはアリだと真剣に検討していました。学生でもダブルスクールをやる人がいるくらいです。もっと真剣に自分に向かい合うべきである社会人なら、ダブルワークもあっていいはずです。そう考えていました。

実際は、1日18時間勤務とかザラで週6日は最低働いていましたので、仕事以外の時間をすべて勉強に注力していました。自分が今の自分よりも少しでも成長できると思えることに時間を使う、というコンセプトは共通です。

もちろんある程度、仕事における自分の基礎体力が固まってきたら、仕事以外の時間において仕事関連のことに費やす時間の比率を徐々に小さくして、プライベートに費やす時間の比率を上げていけばいいのです。

効率的な時間の使い方が人生の成功につながる

結局、時間の使い方が仕事における成功だけでなく、人生における成功につながります。教室の中で人生を生きているわけではありませんので、そういった事は誰かが教えてくれるわけではありません。自分で考えてバランスを取りながらやっていかなければならないのです。

冒頭にて大人の自由には責任が伴うと申し上げましたが、学校と違い大人の人生では周りから強制される分野はほぼなくなります。つまり、自分の裁量に応じた時間や分野が増えるのです。その自由を使って何をするかが人生の楽しみであり、苦労なのです。

きたろうさんは入社されて間もないわけですが、仕事は最初の数年間にどのように仕事に向き合い、自分に投資するかでその後のスタイルなどはおのずと決まってきます。そういった重要な時期だからこそ、仕事だけでなく仕事に通じる自分への投資も考えてみてください。

将来、きたろうさんが過去を振り返った際に「いい選択をした」と思えるようなスタイルを確立されることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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