「いちごカレー」や「餃子パフェ」「ピラニアの素揚げ」…世にも不思議な《謎フード》を25年も追い続ける会社員の熱量

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謎フード 謎フード公安委員会 ぱくさん
謎フードの数々。右上から時計回りに、いちごカレー、甘口メロンスパ、食欲減退ブルーカレー、富士の石(お菓子)(写真:ぱくさん提供)
仕事が終わって帰宅したら疲れて何もできない──。そんな人がいる一方で、時間、体力、お金をやりくりしながら趣味に没頭するビジネスパーソンがいる。彼らはなぜ、その趣味にハマったのか。どんなに忙しくても、趣味を続けられる秘訣とは。連載 隣の勤め人の「すごい趣味」では、仕事のかたわら、趣味をとことん楽しむ人に話を聞き、その趣味の魅力を深掘りする。

「謎フード公安委員会」を設立

いちごカレーや、コーヒーラーメンに餃子パフェ──。

世間一般から見て普通ではない、不思議な食べ物を、「謎フード」と呼ぶ人たちがいる。

そんな謎フード界隈で知られるのが、企業で働くシステムエンジニアの「ぱくさん」だ。1999年、ひょんなことから「謎フード公安委員会」を設立し、以来、会長を務めている。大胆にも「公安委員会」を名乗るこの組織、いったいどんな活動をしているのだろうか。

【25枚の写真を見る】餃子パフェや、コーヒーラーメンに、ワニ尾びれの姿煮……世にも不思議な「謎フード」の数々

公安委員会設立のきっかけは、ぱくさんが学生だった1999年。よく見ていたチャットで、早稲田大学近くの食堂「とんかつ フクちゃん」(2004年閉店)のメニュー「チョコとん」について言い争いが発生したのがきっかけだった。豚カツにチョコレートをはさんだメニューは「アリかナシか」で意見が割れ、派閥ができるほどだったという。

「そのうち場が殺伐としてきて、これはあかんな、と。それで仲裁の場をつくることにしました」(ぱくさん、以下同)

そこでぱくさんは、自身が運営していたホームページの中に「謎フードの部屋」を開設。多数決をとり、過半数が「謎」と判定すれば「謎フード」とするルールを決めた。結果には異議を唱えないこともルールに追加。その後、「謎フード公安委員会」を立ち上げ、会員を募るようになった。

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