冬ドラマ《視聴率トップ10》 「御上先生」や、そのほかのランクインは…?フジのドラマも健闘 ランキングで振り返る
複雑に張り巡らされた謎と、複数の階層に分けられたストーリーが絡み合いながら物語が進み、最終的にひとつの着地点に向かう。巧みなミスリードもあり、最後の最後まで真相がわからない展開に視聴者を引き込んだ。そのラストにはしっかりとカタルシスもあった。
視聴率は初回から第6話までじわじわと下がったが、そこからV字回復を見せ、最終話は11.8%。最高視聴率となった初回(12.2%)に迫る数字を記録した。SNSのリアクションを見ると、日曜劇場らしい見応えのあるストーリーに視聴者の満足度も高かったようだ。
そのほかのランキングは?
では、2位以降はどうだったのか? 以下のような結果になった(朝ドラは15分枠のため除外)。
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【2025年4月2日10時45分追記】初出時、ランキング内で一部誤りがありましたので、上記のように修正しました。
12.4%(2025年放送回の平均。全125回の平均は13.1%)
年配のテレビ視聴者層の支持を受けるNHK大河ドラマ『べらぼう』は2位にランクイン。
江戸の遊郭・吉原を舞台に、貧しい庶民の子として生まれた蔦屋重三郎が江戸の出版王へと成り上がっていく波瀾万丈の人生を描く『べらぼう』。
戦国武将を主人公にする大河ドラマの王道とは一線を画し、時の権力者・田沼意次や多才な文化人・平賀源内らとの交流から、蔦重が商業で成功する過程を描くサクセスストーリーは、おおむね好意的に受け入れられているようだ。
第1回で大きな話題になったのは、病没した女郎たちの死体が裸で横たわる大河ドラマらしからぬショッキングなシーン。前作『光る君へ』でも第1回で幼少期の紫式部(まひろ)の母が惨殺される衝撃的なシーンがあったが、初回に大きな山場を入れて話題作りを狙う制作陣のスタイルが定着していることがうかがえる。
実際、そこからSNSやネットニュースは大きく盛り上がったので、狙い通りの成果を得ただろう。一方、性売買や社会格差、差別、拘束労働など人権問題をはらむ遊郭を舞台にしながら、華やかな表面だけを取り上げることへの批判もくすぶっている。
視聴率は初回12.6%を最高に、じわじわと右肩下がり。3月半ば以降10%を切り始めている。蔦重の出世とともに、物語の中盤へ向けて上昇カーブを描くことができるか。
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