「amazonはシンプル」「楽天は読み応え重視」EC市場攻略のために知っておくべき各社の営業戦略からUI設計を《元トップセールス社員が伝授》

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営業の体制も大きく異なります。 

Amazonは、基本的にセルフサービス型です。サポートが必要な店舗にのみ営業担当者がつきます。いわばビジネスドライです(笑)。 

たとえば1年目はサポートと二人三脚で行ったとします。すると2年目は、「ここで担当は終わりますので、あとは自力で頑張ってください。なにか困ったことはテクニカルサポートやコールセンターとやり取りしてください」という感じです。Amazonにある30万店舗のうち、サポートしてもらえる会社はおおよそ数千社ほどです。しかもいまお話ししたとおり、1年ごとに入れ替わるのです。 

また、サポートがつく店舗にも条件があります。たとえば、「あるサービスをまだ導入していないから、使っていただこう」といったような流れです。 

(『【超完全版】Amazonビジネス大全「ゼロ」から年商1億円の最短ルート』より)

楽天の営業は、人間関係を重視したサポート体制 

一方、楽天市場の営業体制はすべての店舗に営業担当者がつくアカウントマネジメント型です。担当者は、Eコマースコンサルタント(通称、ECC)と呼ばれ、店舗の売上と利益の向上を目指すためのコミュニケーションを密に行います。 

人間関係を重視したサポート体制になっているため、極端な話、なにかわからないことがあればオフィスに出向く場合もあります。 

この手厚いサポートもあり、楽天市場で出品する人のなかには地方の蔵元さんや、工芸品の職人さんなどが多く含まれているのです。つまり、パソコンやインターネットに時間がかけられない、あるいは十分に使いこなせない、自信がないという方にも門戸を開いているのです。 

たとえば「楽天大学」というコンテンツが用意されています。ネットショップの出店・開業から、運営のノウハウを学べるウェブ講座です。eラーニング形式の無料講座のほか、著名人や楽天大学講師による有料講座まで幅広いカリキュラムが用意されています。具体的には、商品ページの作成や集客方法、大型セール対策、写真撮影のコツ、デザインの基礎知識、顧客対応の方法など、初心者でも安心して出店できる仕組みになっているのです。 

次ページ営業担当者が「喜ぶツボ」を押さえておくと有利 
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