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「amazonはシンプル」「楽天は読み応え重視」EC市場攻略のために知っておくべき各社の営業戦略からUI設計を《元トップセールス社員が伝授》

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  • 田中 謙伍 EC・D2Cコンサルタント、Amazon研究家、株式会社GROOVE CEO
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まず社員像(キャラクター)の違いについて紹介します。 

Amazonで働く人の約98%は、中途採用です。私は新卒1期生で入社しました。当時は社員数が2000人くらいいて、同期は11人しかいませんでした。つまり、多様な業界から人材が集まっているということです。ちなみにネット通販業界出身者は比較的少数です。そもそも論として、国内のECはAmazonと楽天がツートップであるため、双方で行き来する人は当然少なくなります。 

ソフトバンク、ドコモなどの通信会社からの転職、そのほかメーカーでバイヤー担当だった人など多岐にわたった業種から人材が集まります。ただし、その方々に総じて共通するのは「EC未経験」である場合が多いこと。変な話、私が新卒2年目でトップセールスを獲れたことからもわかるとおり、単にネット通販に関する知識に精通していればよいわけではないのです。結果を出すために必要なのはむしろ、データ分析力やプラットフォーマーならではの立ち回りを自覚するかどうかなのです。 

楽天は知的体育会系型。積極的な外国人採用で店舗側の苦労も? 

では、楽天の社員像はどうでしょうか。 

こちらは、新卒大量一括採用型になります。同期入社が150、200人ほどいるような世界です。入社後は、優秀な営業担当者に育て上げるためのカリキュラムを徹底的に行い、たたき上げのような育成を行います。実際に耳にした話ですが、楽天市場に配属された方の2〜3割ほどは、1年目で辞めてしまうこともあるとか。つまり楽天の社員像は、知的体育会系の人が多いと言えます。肉体的、精神的にもタフじゃないとやっていけない厳しい世界です。 

また、企業としても「人材のダイバーシティ」的な観点で売っているため、外国人、とくにアジア圏を中心に採用を積極的に行っています。そのため、海外の大学を卒業した外国人新入社員が楽天市場の担当になる場合もあるのです。当然、日本の消費者像について不勉強な面も多く、コミュニケーションで難儀する店舗もあるようです。 

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【Amazonの営業はビジネスドライ 】

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