「amazonはシンプル」「楽天は読み応え重視」EC市場攻略のために知っておくべき各社の営業戦略からUI設計を《元トップセールス社員が伝授》

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楽天は複合的なフィーモデルとなっています。大きくは次に分類されます。 

①広告料 
②月間の出店料 
③ロイヤリティ 

ロイヤリティはAmazonと比較して少ないぶん、広告料や出店料などの固定費で売上を立てているモデルになります。実際に楽天の営業担当者が「広告枠どうですか?」「セール用の広告枠どうですか?」というセールスを行うことで収益を獲得しています。 

次に、月間の出店料です。楽天市場には3つの出店プランが用意されています。「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」で、プランによって出店料が変動します。一番安い「がんばれ!プラン」は2万5000円で、一番高い「メガショッププラン」は13万円となります。プランによって、取扱える商品数、登録できる画像容量が変わります。 

このように楽天市場に出店する店舗は、固定費がかかることに注意しなければなりません。 

また、ロイヤリティもプランに応じて変動します。が、プランや売上額によって複雑な変動システムが組まれています。本書はあくまで『Amazonビジネス大全』ですので、楽天市場の詳しいロイヤリティは割愛しますが、おおよそ2~7%のなかで変動します。簡単に言うと固定費がかかるぶん、ロイヤリティはAmazonよりも安価で済みます。 

私も本業で楽天市場のアカウントをいくつか運営していますが、手数料のシミュレーションはAmazonと大きく異なります。 

ビジネスモデルと社員像の違い 

ECで押さえるべきポイントは、サイトの構造だけにとどまりません。じつは、プラットフォーム側の社員とうまく付き合うことも大切な戦略となります。 

正直に言うと、私がAmazonで働いていたときも優秀な担当者がつくかどうかで、店舗の生死が分かれることもありました。だからこそ私も「この担当がついてよかった」と思ってもらえるよう、モノづくりに熱量のあるお客様に対しては必死で努力をしました。 

Amazonであれ楽天市場であれ、ここでお話しするポイントを押さえておけば、プラットフォーム側の営業担当者と良好な関係を築けるようになります。 

そこでここからは、各プラットフォームの社員像、営業体制、営業担当のKPI(ノルマ)という観点で整理していきます。 

(『【超完全版】Amazonビジネス大全「ゼロ」から年商1億円の最短ルート』より)
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