20年足らずで4分の1にまで店舗数が減少した「ネカフェ」。減少の一途のなか、「しぶとく生き残る」快活CLUBは一体どう凄いのか
競争と淘汰ののちに残った「ネカフェ寡占市場」 快活CLUB、今後の課題は?

コロナ禍が明け、2025年時点でインターネットカフェは747店(日本複合カフェ協会加盟店)。うち489店が快活CLUB、81店がAOKIホールディングス傘下の自遊空間と、もはや8割近くを同系列が占める寡占市場となった。
インターネットカフェはハイスペックPCや高速回線の確保、人件費節約のための会計自動化など、それなりの初期投資が必要となる。快活CLUB以上の空間をそれ以下の料金で提供できるライバルの出現もなさそうだ。

近年は快活CLUBも「無料モーニング(トースト・フライドポテト)廃止」「シャワーの無料タオル廃止」など、競争が激化した頃に始めたサービスを、徐々に廃止している。長らく続いた「インターネットカフェ・戦国時代」の終焉を実感する方も多いだろう。
ただ、筆者としては、全国どこでも同じサービス=画一化されたインターネットカフェに、やや寂しさを覚える。
癖の強いインターネットカフェといえば「サービスでポテトチップス・ごはん食べ放題・トーストとジャム取り放題」(名古屋市内)、「バッティングセンター併設で入店後もひと汗かきに行ける」(長崎県)、「メインの動線に90cm×150cmの書棚を2スパン使った『上戸彩コーナー』がある」「ジャンプ・マガジン系も揃っていないのに、何で竹書房のコミックだけ全部あるの?」……などそんな癖の強い“ネカフェ”も、たまに残っていてほしいものだ。
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