逆井駅から高柳駅にかけては、いくらか牧歌的な車窓を望むことができる。大津川に注ぐ小河川が台地を削った低地が断続的に現れて、その都度線路は築堤や高架、堀割を繰り返す。
木々が生い茂る一帯を走るところもあって、ベッドタウンになる以前はどこを見渡してもこうした沿線風景が広がっていたのだろうと想像させてくれる。
そんなのどかな下総台地の風景を眺めていると、東側から合流する線路が見えてくる。高柳駅の手前には留置線が設けられているのだ。その留置線のおかげで高柳駅は始発・終着電車が運行できるようになっている。

東武アーバンパークラインの逆井―高柳間。正面に走るのが本線、右手に分かれているのが留置線(撮影:鼠入昌史)
複線化と橋上駅舎化で一変
「高柳駅は2020年に急行の停車駅になりまして、かなりお客さまが増えている駅なんです。高柳駅までクルマで送迎する人も多いのだと思います」(池澤副管区長)
高柳駅は複線化工事にあわせて2018年に橋上化、また待避線を持つ2面4線に駅構内も拡張されている。

逆井方の踏切から見た高柳駅前。駅構内の広さがうかがえる(撮影:鼠入昌史)
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