2013年度新卒採用動向調査【12月下旬現在】 その2--大学指定や外国人採用、ソーシャルメディアの活用

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

 

●半数近くの企業が4月前から選考開始

選考面接の開始時期の設問では、倫理憲章に沿った「4月」が30%と最も多いものの、3月までに開始すると回答した企業が48%と半数に迫る。3月までに開始すると答えた企業が52%と過半数を超えた12年卒よりはやや減少しているものの、採用広報開始が2カ月遅れたことを考えれば、選考開始時期を例年よりも遅らせる企業がもっとあってもおかしくない。母集団形成はもちろんのこと、選考開始時点での学生の意識が浅くなることが容易に想定できるからだ。

企業規模別に見ると、中小企業では「4月」と回答した企業(22%)は大手企業(44%)の半数にとどまり、その分「5月以降」と回答した企業が3割に達している。学生の応募が集中するだろう大手企業とは選考時期をずらすことで、学生を確保しようということである。

業界・企業研究期間の短縮は、例年よりも就職意識の希薄な母集団しか形成できておらず、どのように志望度を高めていくかがカギとなる。そのためには採用担当者だけでなく、社員を動員しての密度の濃いコミュニケーションが不可欠となりそうである。また、選考面接を「学生の見極め」の場としてだけでなく、これまで以上に「志望動機形成」の場として考え、有効活用していくことが求められる。

図8:選考面接開始時期の見込み
[+]画像拡大

HR総合調査研究所(HRプロ株式会社)
(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。

 

 

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事