小さなステップを着実に積み重ねる「チャンクダウン」は“慎重派”が目標達成するカギ。そして慎重派にやってはいけない「NG行為3つ」とは? 

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慎重
「慎重派の人」に言ってはいけないこと、またどのような言動をこころがければいいのかをご紹介します(写真:amadank/PIXTA)
星稜高校野球部を甲子園決勝へ導く、女子スピードスケート髙木菜那選手が平昌五輪で2つの金メダル獲得、サポート企業が技能オリンピックで世界一になるなど、メンタルコーチとしてビジネス・スポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗(いいやま・じろう)氏。
飯山氏は、「脳科学の見地から指導をしていますが、人にはそれぞれ『脳思考タイプ』というものがあり、それを知ることで指導効果も確実に出ることがわかっています」と言います。
本記事では飯山氏の著書『科学的に裏付けられた教えるスキル』から、一部を再編集、書き下ろしでお届け。「じっくり物事を進める、慎重派の脳思考タイプ」の人に言ってはいけないこと、またどのような言動をこころがければいいのか、紹介していきます。

納得したことをベースに物事を進める「慎重派タイプ」

まず、じっくり物事を進める慎重派のタイプの人は、現実的な思考を持ち、経験と実感を大切にし、用心深い傾向があります。

実際に自分の身体で経験し、実感して納得したことをベースに物事を運んでいきます。

我慢強く努力家で持久力もあり、堅実で真面目な印象ですが、一方で頑固になりやすい傾向もあります。

この人が激情して自分の感情をコントロールできなくなったときには、専門性や突き詰めていくという性質から、相手をとことん追い詰めるまで自分の言動や行動をやめないという傾向にあります。

感情が表に出ない傾向がありますので、感情的になっているかどうかが、外から見てわかりにくい場合が多く、どちらかと言うとネガティブに反応しやすいのが特徴です。

① 曖昧な指示ではなく、小さなステップで教える

特徴を表すキーワードは下記のとおりです。

「職人的、専門的、理論的かつ論理的、詳細な情報、部分的で深い探究」

このキーワードを意識した言葉がけが効果的です。

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