「細かいことの指摘」「感情的な叱責」はNG。目的を伝えてモチベーションを上げる声がけがメンバーのやる気に

合理的な人を指導する際の心がけについて紹介します(写真:ソライロ/PIXTA)
リーダーの良かれと思った言葉がけが、メンバーのやる気を奪ってしまっている可能性がある。過剰な期待を押しつけて、失敗までも想定した指導になっていないことも。普段どのような「言葉遣い・振る舞い」をすれば信頼され、メンバーのやる気をあげられるのか?
星稜高校野球部を甲子園決勝へ導く、女子スピードスケート髙木菜那選手が平昌五輪で2つの金メダル獲得、サポート企業が技能オリンピックで世界一になるなど、メンタルコーチとしてビジネス・スポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗(いいやま・じろう)氏。
本記事では飯山氏の著書『科学的に裏付けられた教えるスキル』から、一部を再編集、書き下ろしでお届け。飯山氏がメンタルコーチとして培った、合理的な人を指導する際の心がけについて紹介する。
「合理的な人」には、目的を明確にして伝える
私はこれまでメンタルコーチとして、2万人を超えるリーダーたちの悩みを聞き、好転させてきました。脳科学の見地から指導をしていますが、人にはそれぞれ「脳思考タイプ」というものがあり、それを知ることで、指導効果も確実に出ることがわかっています。
本記事では、「合理的な脳思考タイプ」の人に言ってはいけないこと、またどのような言動をこころがければいいのか、ご紹介していきます。
まず、合理的な人は、フットワークが軽く行動が素早く、客観的で自由奔放、広く浅い交際を好む傾向があります。物事や状況を外から眺め、感情を交えずに描写することができます。
性格的にはあっさりとしていて、クールな印象を持たれることが多いです。一方で持久力に欠け、論理的な説得は苦手、束縛を嫌う傾向があります。ひと言で表現すると「物事をきっちり行うタイプ」となるでしょうか。
だから関わる際には、目的を明確にして計画性を重視することが求められます。
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