「細かいことの指摘」「感情的な叱責」はNG。目的を伝えてモチベーションを上げる声がけがメンバーのやる気に

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チーム全体の目標を共有する言葉
「私たちのチームがこの目標を達成することで、どんな素晴らしい結果が得られるか、一緒に想像してみて下さい」
「チーム全員で力を合わせれば、きっとこの課題を乗り越えられると思います!」
チームに必要な存在だと認める言葉
「あなたのスキルやアイデアは、チームにとって欠かせないものです。だからこそ、一緒にがんばりたいです」
「チームの成功は、あなたの努力があるからこそ可能だと思っています」
チームの成果を強調する言葉
「私たちのチームでこれをやり遂げたら、きっと全員が誇りに思える成果になるでしょう」
「これが成功すれば、チームとしての絆がさらに深まると感じます」

といった言葉が効果的です。

全体的な計画性や協調性が強い傾向があるので、行き当たりばったりの仕事や行動は集中できない傾向があります。事業計画をしっかりと伝えることが大切になります。

仕事や行動をシステム化して、段階的に達成させていくとモチベーションが持続する傾向があります。

Mキャプテンの例

私がサポートしている高校が、全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)出場をかけた地方大会に向けた練習をしているとき、見ていた私のところにキャプテンのMさんがやってきました。

「チームの状態があまり良くない」というのです。

Mさんに理由を聞いてみると、「春高に出て優勝したいという気持ちはあるんですが、何のためにやっているのか……というか、練習に身が入らない」という話でした。

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Mさんは合理的なタイプなので、やはり目的を理解しないとモチベーションが上がらないということがわかります。

そこでこのようなアドバイスをしました。

「春高に連続出場できることは、君たちだけでなく、学校全体の誇りになるよね。そして後輩たちにもバトンを渡すことができる。これは君たちの代にしかできないことなんだよ」

と何のために春高を目指すのかを明確にした上で、「Mさんの冷静な判断力と客観的に状況を見ることができる能力はチームにとって欠かせない」とキャプテンとして重要な役割があることを伝えました。

結果、チームをまとめ見事に春高連続出場を決めてくれました。

【もっと読む】「行動的な人」のやる気を失わせるNG言動4つでは、行動的なタイプの人を指導する際の注意点について解説。
飯山 晄朗 メンタルコーチ、人財教育家

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いいやま じろう / Jiro Iiyama

富山県高岡市出身。石川県金沢市と東京青山にオフィスを構え、全国で活動している。メンタルコーチを務めたアスリートがリオデジャネイロ五輪で銅メダル、平昌五輪で金メダル、東京五輪で金メダルを獲得。また高校野球で、歴史的大逆転劇で甲子園出場を決める、24年ぶりの甲子園決勝進出など、その実績は数えきれない。

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