月6800円で「着ていく服がない!」が解決?

忙しい女性の悩みを解決する新ビジネス

サービスを利用した都内在住のAさん(36)は、子育てをしながら会社を経営するビジネスウーマン。公私ともに多忙な毎日を送っている。「ビジネスシーンにおいて服装は本当に大事です。でも、ファッションはつねに流行が変化するし、ゆっくり買いに行く時間もありません。せっかく買っても次の年にはもう時代遅れとなるものもあるので、トレンド感のあるアイテムをレンタルできるのはうれしい」。

配送されるものの一例。だいたいトップス、ボトムス、アウターの3着がコーディネートされて届く。セットでも個別でもセンスよく着こなせる

ある日Aさんの元に届いた箱には、黒系のパンツと白のトップス、季節を考慮した薄手のアウターが入っていた。プロのスタイリストがスタイリングしただけのことはあり、届いたものをコーディネートして着るだけでも、センスよく着こなすことができる。気に入らなければすぐに返品でき、新しい組み合わせが送られてくる。料金にはクリーニング代も、送料も含まれている。「『買って失敗したな』という服を持たなくてもいいので、断捨離にもつながりそうです」とAさんは言う。

服があるのに「服がない」

このサービスを考案したのはair Closet代表の天沼聡氏(36)。コンサルティングファームや大手IT企業で主にウェブやECの領域で経験を積んでおり、ファッションについては門外漢だった。サービス発想の原点は、実は妻の何げない行動にあったと語る。

エアークローゼット代表の天沼聰氏。「シェアリングエコノミーが人々のライフスタイルの新しい形を作っていくと考えている」と語る

天沼家は共働き。週末、家族で買い物に出かけようとした時の事、支度の遅い妻に原因を聞くと、「着ていく服がない」と返事が返ってきた。クローゼットには服がないわけではない。なぜなのか。妻はこう言う。「若い頃に買った服では色も柄もスタイルも合わなくなってきた」。

時間をかけて服を選ぶ暇もなく、買い物に行っても昔と同じブランドに立ち寄り、また同じような服を買って帰宅する。これが「着る服がない」という悪循環の根源だということに天沼氏は気が付いた。

「妻の行動を見て、もしかして彼女は自分に合ったブランドに出合えていないだけなのではと思いました。自宅に服が届けば、フィッティングもゆっくりでき、新しい服との出合いが生まれる気がしたんです」

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