25歳年下の妻から三行半、どうすればいい? 毎日の地味な家事分担が、離婚を食い止める

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きちんとした習慣を持って、地に足が着いた生活をしている人は、不誠実な考えで人生を変えません。これはもちろん、すべての人に当てはまる話ではありませんし、事情のある人は別です。夫にさしたる原因もないのに妻側から離婚を切り出す女性たちには、時々、ある共通の生活スタイルを見いだすことができます。

これは妻だけの責任ではなく夫も分担する作業でありますが、無責任に離婚を切り出す人は、毎日の地味な家事責任から解放されていることが多いのです。明子さんも、このグループに入れることができます。

毎日の地味な家事分担が、離婚を食い止める

夢も希望もない見解かも知れませんが、普通は大恋愛結婚でも、「好きだ好きだ」と言っているだけでは生活は前に進みません。夫でも妻でもいいのですが、今日はどんな料理を作って、家族で楽しもうかとか、今日は一緒に何を食べに行こうかと、家族の食事をその日の気分で選ぶことは、精神衛生上も、とても重要なことです。

そのほかの家事育児についても言えることですが、その習慣の積み重ねや役割分担を果たしていく中で、恋愛時代とは形を変えた情愛や責任感、お互いを思いやる心が育まれていくものだと思います。最初から母親として生まれる人はおらず、子どもを育てる中で、母性が強くなっていくのと同じです。

既婚者で、離婚を考えたことがあると証言する人は少なくありません。しかし毎日の生活の中の役割や責任が、ブレーキになったという人をたくさん知っています。迷いが生じても、粛々と家族として社会人として責任を果たしていく中で、迷いは迷いだけで消えていくのです。

私の友人は荷物を持って家出した日に、大雨が降りました。その時、押し入れの雨漏りを思い出し、お布団が濡れないよう急いで戻ってお布団を救い、そのまま家出を断念したそうです。何がブレーキになるか、わからないものですね。

結婚生活は、好き嫌いで成り立つものではなく、辛く悲しいことや、嬉しく幸福なことがやって来ることの繰り返しです。特に私は子どもを産んだ人が、その育児責任の大きさを考えれば、夫が好きだ嫌いなどと言っている場合かと言いたいです。よほどの事情を除いて、離婚を言う資格はないと断言したいです。

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