J-POPの世界的ヒット"バズ狙い"は活路にならず ストリーミング時代に浸透した「SNS拡散」の功罪
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K-POPやJ-POPが世界へ広がっている
――世界の音楽市場はストリーミング中心に移行しています、どんなメリットがありますか?
興味深い点は、国や言語、文化の壁を超えて音楽を発見しやすくなったこと。今は番組などで流れている楽曲を「Shazam」(音楽認識アプリ)で検索し、すぐに聴くことができる。
ストリーミングの時代が到来したことで、音楽の発見と共有は世界中で加速している。若い世代は言語や文化などの背景と関係なく、より自由に音楽を聴くようになっている。
現在はさまざまなグローバルのトレンドがある。例えば「アフロビーツ」は中央アフリカ、ナイジェリア、ガーナから発展したジャンルで、欧州を経てアメリカ、グローバルに広がった。この進化は非常に興味深い。
ラテンミュ-ジックも南米から北米、欧州、その他の地域に広がっている。特に「リージョナル・メキシカン」というサブジャンルが人気を集めている。メキシコのシンガー、ペソ・プルマのような存在は、親世代の楽器を使いながらも、若い世代にアピールする音楽を作っている。
K-POPやJ-POPもアジアから東南アジア、さらにはアメリカ、カナダ、欧州、ブラジルなど各地に広がっている。また、EDMやダンスミュージックも成長が続いており、フィッシャーやジョン・サミットなど、若い世代のアーティストはZ世代とともに進化している。
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