標準体型でも注意!専門医が語る「糖尿病」の兆候 筋肉が脂肪に置き換わる"隠れ肥満"リスクとは?

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意外なところでは、野菜にもタンパク質が含まれるものがあります。ブロッコリーやアスパラガス、あるいは枝豆、グリーンピース、いんげん豆などの豆類には植物性のタンパク質が含まれています。

これらの野菜は下処理が済まされた冷凍食品が豊富で、手間をかけずに食べられます。特にブロッコリーはタンパク質の代謝に関わるビタミンB6が豊富に含まれるため、筋トレを習慣にしている人たちが好んで食べる野菜としても知られています。

野菜に含まれる食物繊維には糖の吸収スピードをゆるやかにする作用もあるので、これらを食べることで血糖値の急上昇を抑えることもできて一石二鳥です。

血糖値コントロールに最適な「きなこ豆乳」

間食でも、タンパク質を摂れるようにすれば、筋肉の減少を防ぎやすくなります。

クッキーや菓子パンなどの加工度の高い食品は、砂糖や脂肪が多く含まれて“カロリー密度が高い”ため、少量でもたくさんのエネルギー摂取につながりがちです。そのうえ消化・吸収も早いので満足感を得にくく、食べ過ぎを防ぐのが難しいのも問題です。

血糖値は食べながら下げるのが正解
『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

その点タンパク質を含む食品は消化・吸収がゆるやかなので、腹持ちのよい間食になるのが利点。

また、植物性タンパク質を多く含む食材は低カロリーかつ低脂質のものが多いもの。

温めた豆乳にきなこを入れて混ぜる「きなこ豆乳」なら、優しい甘さを感じつつ、タンパク質が上乗せできる最強の間食になります。

そのほかには、あたりめ、キャンディチーズ、プレーンヨーグルトなどもおすすめです。

材料がなければ筋肉は増えません。だからこそ、40歳を過ぎたら、タンパク質を食事から十分に補給することを意識してください。

【もっと読む】医師が指南「食後の血糖値急上昇」防ぐ5つのコツでは、血糖値急上昇を予防するために気を付けたい、食後30分の行動を解説します。
 
大坂 貴史 医師

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おおさか たかふみ / Takafumi Osaka

医師。綾部市立病院内分泌・糖尿病内科部長、京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座客員講師。糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医、日本医師会認定健康スポーツ医。京都府立医科大学卒業後、京都南病院、京都第二赤十字病院を経て、京都府立医科大学大学院博士課程で医学博士を取得。糖尿病と筋肉、糖尿病運動療法が専門。病院の外で「糖尿病で不幸になる人を減らす」活動をしている。Xでは「筋肉博士」として医療情報を発信。https://x.com/muscle_penguin_

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