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カードビジネスの常識を破った「ポイント永久不滅」、顧客優先の発想はセゾン総帥の堤清二から学んだ

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林野 宏(りんの・ひろし)/クレディセゾン会長CEO。1942年生まれ、埼玉大学文理学部卒。65年西武百貨店入社、82年に西武クレジット(現クレディセゾン)へ転籍。カード事業の成長を牽引。2000年社長。19年から現職(撮影:梅谷秀司)
カードビジネスの常識を次々と覆してきた林野宏氏(クレディセゾン会長CEO)の証言を全3回に分けてお届けする(第1回)。

私は短期的な利益を追いかける経営が好きではない。目先の数字を追うと発想が小さくなる。「お客様が本当に喜ぶこと」をやれば、利益は必ず後からついてくる。2002年に始めた「永久不滅ポイント」も、その信念からだ。

この四半世紀の主要な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こす。

それ以前のポイント制度は期限が来ると失効するので、期限前の小額交換により、ろくな商品に交換できなかった。当社側も配送料がかさみ、電話対応にも追われる。提携する百貨店の現場も疲弊していた。その状況を見て、「有効期限をなくそう」と思った。

だが有効期限を取っ払うと、将来の利用に備えて莫大な引当金を積むことになる。財務部門は反対した。しかし、目先の損得で判断する気は毛頭なかった。「顧客優先」。それを貫くだけだった。

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