勤続15年でも…50歳男性が遭った"派遣切り"の闇――粉々になった「会社から必要とされている」自負と最終出社日の孤立

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15年近く雇用更新を繰り返した挙句、“派遣切り”されたキヨアキさん。派遣先と派遣元が結託して「目の上のたんこぶ」の自分を切り捨てたのではないか。そんな疑念が今もぬぐえない(写真:編集部撮影)

逃げるように建物を出た、あの日

出勤最後の日は、驚くほどそっけなく過ぎた。

大手企業のコールセンターで派遣社員として働いてきたキヨアキさん(仮名、50)は昨年6月、15年近く勤めた職場を雇い止めにされた。

午後5時20分。終業時刻だったが、残業が当たり前のフロアでは同僚たちはまだ電話対応に追われている。上司に入館証を返したときも、ねぎらいの言葉ひとつかけられない。

勤続年数が長い社員の場合、たとえ雇い止めでも、上司が小さな菓子折りを渡して送り出す“セレモニー”が行われていたことを思い出す。それに比べて自分は……。

「あの日、ひとりで逃げるように建物を出たことを覚えています」

本連載「大人の貧困 『雇用の谷間』でもがくミドルエイジ」では、生活苦に陥った就職氷河期世代(40代~50代半ば)の方からの情報・相談をお待ちしております(詳細は個別にご連絡させていただきます)。こちらのフォームにご記入ください。
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