「管理職=罰ゲーム?」敬遠する人が知らない真実 「管理職になりたくない5つの理由」から考える
内容は、
「とくに若い世代に、管理職を敬遠する人が多い」
「キャリアパスを設計しても、昇進を拒む社員が多すぎる」
といったものだ。それはいったい、なぜなのか?
管理職を嫌がる5つの理由
各種調査でも、管理職になることに消極的な人は5割を超えているという。たとえば日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の調査では「自分にはマネジメントの適性がない」とする回答が半数近くに上った。
なぜ、これほどまでに管理職を嫌がる人が増えているのだろうか。5つの理由を解説していこう。
それでは、一つ一つ解説していく。
「出世欲がない」「管理職になる魅力がわからない」というのは、個人的にとても残念な結果だと思う。一番多い理由は、そもそも管理職になりたいと思わない人が増えていることだ。識学(2023年2月)の調査では「出世そのものに関心がない」という声が最も多かった。
かつては「部長」「課長」という肩書がキャリアのステータスだった。しかし最近の若手社員は、仕事以外の部分に価値を見いだす人が増えている。肩書ぐらいでステータス感などは微塵も感じられないのかもしれない。
「家族との時間を大切にしたい」
「副業や自分の趣味に力を注ぎたい」
このような声が多いようだ。私見だが「組織に尽くさないと出世できない」と勘違いし、管理職になる選択を避けている人も多い気がする。
2番目の理由は、責任が伴う精神的な負担の重さだ。JMAMの調査(2023年6月)でも、「責任の重さ」「組織を率いるプレッシャー」を理由に挙げる人が目立つ。
管理職は部下の成果や失敗も、すべて自分の責任だと受け止める人が多い。上からの指示と部下の言い分の板挟みになることも多くある。何か問題が起こったときに最終的な矢面に立たされるのも、管理職だ。
そのような管理職を間近に見ていたら、「あんな風にはなれないし、なりたくない」と思う若手が増えるのもうなずける。
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