60歳を過ぎたら「わきまえたい」職場のマナー5つ 偉くなると、いつの間にか忘れてしまいがち
この「ありがとう」という言葉が自然に口から出てくるようになれば、マナーの第1ステップは超えられた、と考えていいでしょう。
マナー、つまり「心」は、「言葉」と「行動(振る舞い)」に表れます。心がなく「口先」だけであれば、それは相手にもわかってしまいますし、当然ながら「心」は伝わりません。
心を伝えるための基本は、「思いやり」です。そして「思いやり」の基本は、自分がされて嫌なことを相手にしないことです。
そのうえで、自分がしてほしいと思うことを相手にしてあげることも大切です。ただし、自分がしてほしいことを、相手もしてほしいと思っているかはわからないので注意が必要です。
つまり、相手の状況を慮って、相手がしてほしいであろうことをすることが、相手を思いやる、ということなのです。
「ビジネスマナー」は人間関係や信頼関係の基本
人はみな、それぞれに違います。当たり前のこと、と思うかもしれませんが、組織の中の人間関係やルーティンなどに慣れきってしまうと、意外と忘れがちなことです。
ビジネスの主体は「もの」でも「お金」でもなく、「人」です。仕事をスムーズに進めるためには、人と人との関係を円滑にすることが大切であり、そのうえで信頼関係を築く必要があります。
そのために必要なのが「ビジネスマナー」なのです。ビジネスマナーを身につけることで、さまざまなメリットがあります。
①相手から信頼を得ることができる
どんな人間関係においても言えることですが、とくに職場において「信頼」は重要です。また、「信頼できない人と仕事をする」ことは、誰にとってもつらいことです。
②周囲から愛されるようになる
まわりの人から愛されるには、挨拶や明るい態度が重要です。周囲から愛されることで、困ったときに「助けてください」と言いやすい環境をつくることもできます。