閑散の「渋谷サクラステージ」スタバが穴場化な訳 東急をもってしても桜丘は難易度が高かった…?

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この前私が書いた記事には「サクラステージのスタバは空いてて穴場」といった反応があった。

確かにサクラステージの中にはスターバックスがあり、実際に現地を訪れてみると、中の混み具合は8割程度……といったところ。スクランブル交差点周辺や渋谷スクランブルスクエアのスタバなどがどこも行列であることに比べれば確かに「穴場」である。

渋谷モディ
渋谷モディも、よく「ガラガラ」と言われる商業施設だが、ここに入っているスタバは朝早くを除いて、いつも満員だ(筆者撮影)

かねて私は「渋谷のカフェ混みすぎ問題」について言及しており、特に渋谷にスタバは20軒弱もあるにもかかわらず、平日・休日を問わず長蛇の列ができている。みんな渋谷にスタバを買いにきているのかと思うほどだ。

渋谷のスターバックス
2025年2月現在、渋谷近辺に約20店舗もあるスタバ。しかし、そのどれもがだいたい混んでいる(出所:スターバックス公式サイト)

私はこの原因について、現在の東京ではカフェ以外で「何もしなくていい滞留できる空間」が減ってきているからではないか、と考えている。

渋谷にあるガードレール風ベンチ
渋谷にあるガードレール風のベンチ(のような何か)。腰掛けようと思えば腰掛けられるが、使っている多くが訪日客だ(編集部撮影)

特に渋谷駅周辺で進む再開発でインバウンド観光客が増えたり、少し値段が高めの店が増えたりして、ある程度安い価格で街でだらだらといることができなくなってしまった。

ベンチのような、ガードレールのようなものはあるが、ここに座っているのはインバウンド客ばかり。日本人が座るには、少しハードルが高い。

そんなわけで特に渋谷ではどこのカフェも激混みなのだが、そんな渋谷にあってさえサクラステージのスタバは「そこそこ」の混みぐあいなのである。

これは逆に桜丘地区がいまだに渋谷の中で特殊な区域であることを表しているかもしれない。

桜丘の独特な歴史の1ページにサクラステージはどんな役割を果たすのか

一方、こうした「動線の悪さ」自体が桜丘の魅力を作ってきたのもまた事実である。

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