1400万円・1カ月でセルフビルドした40平米の家 家は、自らの手で建ててつくり込める時代に

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完成しつつある骨組み
お仲間の皆さんも一緒に施工。建物の形が見えてきた!(写真提供/VUILD株式会社)

室内の壁も自ら張ったもの。加工された木材パネルをパズルのようにはめ込めば、釘を使わずとも固定できる仕様になっており、誰でも簡単に作業できる。

パネルを外す森さん
壁のパネルを外すと、中に駆体が見える(写真撮影/白石知香)

木材パネルをはめるだけなので、パネルの色を変えることもできるし、例えば壁が壊れたり子どもが落書きをしてしまっても、その部分だけ取り替えることができる。

一般的には重くて大きい石膏ボードを取り付けて、その上に塗装や壁紙などを施すが、木材パネルなら軽くて運びやすく、女性でも施工しやすい。森さんは施工の思い出として、作業に集まった子どもたちに柱にあえて落書きをしてもらい、その上から壁を取り付けたそう。

落書きと笑顔の子ども
子どもたちにとっても忘れられない思い出になるはず(写真提供/VUILD株式会社)

苦労したのは、玄関のタイルや室内のカーペットの張り付け。玄関タイルはうまくサイズが合うように自らカットして張ったそうだ。カーペットは、タイルカーペットを使えばより早く仕上がるものの、ここは見た目を重視。ロールカーペットを切り出し、部屋の角や柱にフィットさせながら、動画で張り方を学んで作業を進めていった。

改めて職人さんの技術力の高さをリスペクト

「基礎も、駆体も、外装も、内装も、全て自分でつくっているから、仕上げるのにどんな工程が必要なのかイメージできるんです。だから失敗しても自分でやり直せるし、その失敗も施工の思い出になる。

お金を支払って施工業者に建ててもらうとなると、気になる部分があればやり直してもらう手間が発生したり、時にはそれがクレームとされてしまったりしますが、自分はプロじゃないし、まあいっかって、自分の中で折り合いをつけることができます。同時に職人さんってすごいんだなって、改めて技術力の高さにリスペクトの気持ちが湧きました」

腕組みをして語る笑顔の森さん
(写真撮影/白石知香)
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