1400万円・1カ月でセルフビルドした40平米の家 家は、自らの手で建ててつくり込める時代に

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次に屋根。日本家屋の佇まいを感じさせる軒には、「垂木」と呼ばれる下地材をわたしている。これも1棟目とは垂木の向きを変えて、より施工性をアップさせている。この垂木をよく見ると、木材を途中で継いであるのが確認できる。

一般的に、木材を継ぐには「仕口」といって細かい継ぎ口を手作業で加工するのだが、それを自社で所有する3D木材加工機「ShopBot」で実現。高精度に加工されているため、プロの大工さんでなくとも所定の位置にパーツを組むだけで精密な施工が可能となる。

垂木
すっと整列した垂木が美しい(写真撮影/白石知香)

木材は、国産材を使用。構造駆体は神奈川県産や埼玉県産の材を使用し、地面に近いところは虫食いに強いヒノキを、構造体にはスギを用いている。また外壁やウッドデッキには、那須塩原の材木屋さんから購入した栃木県産の木材を使い、木材の地産地消を実現。

「安価な外国産の木材を使うよりも、地域の木材をどう循環させていくかに可能性を感じています。日本は国土の約7割が森。資源があるにもかかわらず、コストを優先して外国から輸入することがサステナブルだといえるのかどうか、僕は疑問があります。

実際のところ、外国産よりも国産材のほうが値段が高くなる場合もあるのですが、地域資源の循環に価値があると思う。施主自ら施工をするので、浮いた分の施工費を地域材の購入費に充てています」

語る森さん
外壁は木材をパネル化しているため、施工がスムーズに進められる(写真撮影/白石知香)

「手づくり」だけど、ホテルライクな洗練された空間

ではいよいよ、室内に入っていこう。玄関はスマートキーを導入しており、次世代の風を感じる。

玄関
(写真撮影/白石知香)

室内に入ると……

室内
(写真撮影/白石知香)
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