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【「日鉄の試練」ラインナップ】
2月14日(金)日鉄とUSスチールに迫りくる「3つのシナリオ」
2月20日(木)USスチール競争力向上に寄与しなかった保護政策
2月21日(金) アメリカの反日感情と対峙した外交官・田中均氏に聞く
Coming Soon! USスチールへの「投資」と日本製鉄の事業戦略
「アメリカ市場における自社の優位性確保を目的として、日本製鉄のアメリカ参入をなんとしても阻止したいクリーブランド・クリフスの経営者およびゴンカルベスCEOは、USW(全米鉄鋼労働組合)の会長と連携し、組合の有する強大な政治力を利用してバイデン大統領に働きかけた。こともあろうに、政治的な理由からバイデン大統領がこれに応じた。到底受け入れることはできない」
アメリカ大統領によって禁止命令が出された直後の1月7日、記者会見をした日本製鉄の橋本英二会長は、クリーブランド・クリフスとUSWに怒りの矛先を向けた。
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日鉄とUSスチールは目下、2つの訴訟を提起している。
1つは、買収を巡る審査のプロセスが不適切であったとしてバイデン前大統領ら米政府を訴えるもの。再選を目指していたバイデン前大統領が、USW執行部の支持を取り付ける目的で買収阻止を図った結果、審査のプロセスが歪められたと主張する。安全保障とは関係のない政治的な思惑から、買収阻止という結論ありきで不誠実な審査がなされたという趣旨だ。
日鉄「3者が共謀して中傷活動」
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