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格差是正こそが本丸、「2025年春闘」に望むこと 元連合会長、髙木剛氏が訴えた自己変革の必要性

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髙木剛氏のお別れの会
1月下旬に開かれた、髙木剛氏のお別れの会には各界から多数が出席した(写真:記者撮影)

労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長と日本経団連の十倉雅和会長が1月下旬に会談し、今年の春闘が事実上スタートした。物価の急騰で実質賃金のマイナス傾向が続く中、それをはね返す大幅な賃上げが実現するのかが、今春闘の焦点とされる。

賃上げ「定着」の必要性では労使の認識が一致しており、それには「7割の働き手を雇用する中小企業と、4割近くを占める非正社員の賃上げが不可欠」(十倉会長)だ。格差是正こそがその本丸といった労使トップのやり取りを聞くにつれ、ふと、連合が2000年代に掲げたスローガンを思い出した。

「STOP!THE格差社会」。昨秋80歳で亡くなった、05年から09年にかけて連合の第5代会長を務めた髙木剛氏が展開したキャンペーンだ。新自由主義が台頭し規制緩和が相次ぎ、非正規雇用者比率が3割を超えたこの時代、髙木氏率いる連合は社会に打って出た。

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