最新「布団乾燥機」はいったい何が違うのか検証 売れ筋「アイリスオーヤマ」、未発売の「abien」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

布団乾燥機としてだけでなく、どちらの製品も靴乾燥機として使用できる点も便利だ。雨の日などで靴が濡れてしまった場合でも、風を当てて素早く乾燥できるため、我が家もよく靴乾燥機として愛用している。

アイリスオーヤマは、直接ノズルの吹き出し口を靴の中に入れて試用できる。アタッチメントを使えば、2足同時に乾燥させることも可能だ。abienは、角度を変えて少し離れた場所から風を当てる。状況に応じて角度は自由に変えられる。

靴乾燥
左:アイリスオーヤマは直接ノズルを靴の中に入れて使う/右:abienは少し離した場所から風を当てる。ニオイが…(筆者撮影)

アイリスオーヤマのほうが、ノズルを靴の内側まで入れられるので、内側は素早くカラッと乾く。

また、ニオイもアイリスオーヤマのほうが漏れにくい。我が家は夫や高校生男子の靴のニオイに悩まされている。そんな家庭では、直接ノズルを入れられるほうがおすすめ。温風を離れた場所から内側に当てるとニオイが玄関中に広がってしまう。アイリスオーヤマは、ノズルを中に入れることでニオイが漏れにくいのだ。

ただ、abienはペットドライヤーとしても使用できる。タオルなどの洗濯物を乾かしたい場合にも使えるので、汎用性は高い。

手軽さはabien、バランスよく高性能なのはアイリスオーヤマ

筆者はアイリスオーヤマの布団乾燥機を長年愛用している。しかし、以前使用していたモデルでは、約2年使用した後にノズルの根元が破損してしまったことがあった。蛇腹状のノズルは素材が薄く、本体に比べて耐久性が低いため、仕方がないのかもしれないが、もう少し丈夫にしてほしい。

以前愛用していたアイリスオーヤマの布団乾燥機。ノズルが根本からポッキリ折れてしまった(筆者撮影)

abienの課題は、ボタンの表記がわかりにくいことだ。モードを変えて使いたいときも、文字が見えにくく、ボタンも英語表記なので迷うことがある。また、敷布団の上に置いて使う必要があり、布団全体を温められない。

例えば枕元から入れる場合、ファンの上にかからないように布団をかける。そのため、本体の両端が空いてしまい、敷き布団の一部は加熱ができなくなる。一方、アイリスオーヤマ製品は、本体を布団の外に置けるため、掛け布団で全体を覆って全体を温められる。

ファンの部分には布団をかけられないので、置いた本体の左右が空いてしまう。空いている部分は温風が届かないので、乾燥できない(筆者撮影)

両方使ってみた印象は、アイリスオーヤマは売れているだけあって、使い勝手もよく、布団乾燥機としてまとまっている印象だった。abienはスタイリッシュで部屋に出しておいてもインテリアのアクセントにもなり、パワーも十分。布団乾燥機もさまざまなタイプがあるので、一度にケアしたい布団の枚数や、靴乾燥の方法などで、自分に合うものを選んでほしい。

石井 和美 家電プロレビュアー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いしい かずみ / Kazumi Ishii

白物家電を中心に製品レビューを得意とする。テストスペースとして茨城県守谷市に一戸建てタイプの「家電ラボ」を開設し、冷蔵庫や洗濯機など、大型家電のレビューも行っている。家電blog管理人。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事