最新「布団乾燥機」はいったい何が違うのか検証 売れ筋「アイリスオーヤマ」、未発売の「abien」
一方、「abien HOME DRYER」(予想実売価格1万9800円)は、日本のスタートアップ企業abienが昨年12月、クラウドファンディングで1100万円以上を調達した個性的な布団乾燥機だ。一般発売時期は未定。
アンモナイトの殻をモチーフにした渦巻状のデザイン面に注目されがちだが、機能面でも優れている。中央に配置された大型ファンが空気を効率的に取り込み、渦巻き状の形状を通じて布団全体に均一に送風する仕組みだ。また、付属の平らなノズルを使用することで、温風を横方向に広く拡散させることができる。

7㎝幅の薄型設計で、丸い本体の形状を生かし、台に乗せて自由に角度を変えられるので、布団乾燥以外にも、衣類乾燥や靴乾燥も角度を変えやすく、温風を自在に当てられる。持ち手はあるが、ツルッと丸い形状なので、アイリスオーヤマと比較すると持ち上げにくい。
全7モードで、スポット暖房「WARM」、布団のダニ対策「MITE」、布団を隅々まで温める「DRY」、布団や部屋を素早く温める「SPEED」、送風の「CIRCULATE」、衣類や靴を乾燥する「CLOTHING」、ペットドライ「PET」。ボタンはTIMERとMODEの2つで設定するが、ボタンは小さめで文字は見にくい。ただ、ボタンは表示部が目立たない分、見た目はスタイリッシュだ。

インテリアとしても馴染みやすいデザインなので、これまで隠したい家電であった布団乾燥機を見せる家電として設計し、いつでもすぐに使える魅力がある。クラウドファンディングでは成功しており、今後発売される予定だ。
abienはパワフルで遠くまで風が届く
abienは中心に大きなファンを採用しているため、温風が遠くまで届く。一般的なマットがないタイプの布団乾燥機は、枕側から加熱すると足元まで温まらないことがあるが、しっかり隅々まで温風が届いていることに驚いた。サーモグラフィーでもわかる通り、ムラなく熱が伝わっていることがわかる。

アイリスオーヤマはベッド脇の下に置いて、ノズルをそれぞれ逆方向に向けてセットした。こちらも全体に温風が届くが、一部端のほうで温度が低い場所があった。
abienの定格消費電力が920W、アイリスオーヤマは760Wなので、やはり全体ではアイリスオーヤマが少しだけパワーが落ちる印象だ。ただ、アイリスオーヤマはラインナップが豊富で、1150Wの最上位速暖モデルもある。価格は2万1780円と高くなるが、ツインノズルタイプでハイパワーの布団乾燥機を求めているのであれば、上位モデルのほうがおすすめだ。
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