だからこそ、外遊びなどの自由な時間に、少しずつリスクをとる経験をしておくことが大切なのだと思います。
すべての子どもたちの放課後を豊かにしていくには
窪田:今回、平岩さんの話を伺って、学童の問題は決して都市部だけの問題ではないと感じました。
平岩:おっしゃる通りで、待機児童が出ているのは都会に集中しているのですが、そもそも共働きのご家庭だけが学童を利用すればよいのかというと、そうではありません。すべての子どもたちの放課後の時間を豊かにしていくためには、どの地域にも豊かな放課後が必要だと思います。
学童の不足を解消することは、その通過点にすぎません。子どもたちの声を大切にして、いかに子どもたちが自分の好きなこと、やりたいことを思い切りできる社会にしていくか、が求められているのではないでしょうか。学校施設を活用したアフタースクールはもちろんそれに貢献できますが、学校外も含めて子どもの多様な居場所が増えていくことを心から願っています。
窪田:共働きの子どもに限らず、すべての子どもたちの健全な育成のためにも、放課後の過ごし方を考えていくことが大事なんですね。近視抑制のために1日2時間の屋外活動を推奨している身として、今の子どもたちが置かれている環境を知ることができ、とても勉強になりました。ありがとうございました。
(構成:安藤梢)
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