「三つ子で1人だけ浪人した」彼が2浪で掴んだ道 次男は早稲田、三男は米国の大学に進学したが

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わんぱくな子どもだった陸さんも、現在は留年せずに進級して、私立大学医学部の5年生になりました。来年には医師国家試験の受験も控えています。

「浪人してよかったと思う」

彼に浪人してよかったことを聞くと、「医学部に行けたこと」、浪人生活を頑張れた理由について聞くと、「高校で野球をやっていたおかげ」と答えてくれました。

「体力的にも精神的にも、高校の野球部のときのほうがきつかったですね。野球部のときにはできていた『朝早く起きて夜まで頑張る』ということが、浪人したからできないというのは違うとは思っていました。医学部には勉強しないと受からないとわかっていましたし、成績を上げれば何をやってもいいという縛りのなさが、自由が好きな自分には合っていたと思います。

浪人は年間100万円くらいお金もかかりますが、1浪で受かったかもしれない大学よりも、学費が安い大学に入れたので、それは結果的によかったですね。社会人になるのが遅れるというデメリットはありますが、浪人そのものに対して、マイナスイメージはありませんし、今、浪人してよかったなと思います」

濱井正吾 浪人 三つ子
研修の手術着着用練習をする陸さん(写真:陸さん提供)

つらい経験を乗り越えた過去が彼の浪人生活を奮い立たせ、そして今、まさに医者を目指して勉強を続ける彼を支え続けているのだと思いました。

陸さんの浪人生活の教訓:過去のつらい経験は、のちの自分を支える
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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