独立したらまず知っておきたい会計の「基本のキ」 フリーランスが知っておきたい指標とは?
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(写真:genzoh/PIXTA)
会社に縛られず、自分の裁量下で仕事を進められる「フリーランス」に転身する人が増えています。しかし、“自由な働き方”の裏で、さまざまな誤算に見舞われ、生活が立ちゆかなくなったり、買いたたきにより尊厳を奪われたりする事態も。安定的に稼ぐためにフリーランサーが知っておきたい「マネーリテラシー」とは――。
フリーランス歴10年の文系ブックライターが、『YouTuber公認会計士がギリギリまで教える フリーランスになったらまっさきに読むお金と税金の話』を上梓した小山晃弘氏に、会計の超基本について聞きました。
会計の概念が生まれたのは大航海時代
小山晃弘(以下、小山):会計とはなにかというと、お金の流れや財務状況、経営状態などを可視化したもの、あるいは可視化する行為のことです。だから実は家計簿も会計の一種なんですが、一般的に会計というと、会社のお金の流れを可視化したものを指します。
会計の概念が生まれたのは大航海時代。ヨーロッパの国々がインドと貿易する船を準備するには莫大なお金がかかったので、みんなでお金を出し合い、貿易での儲けを山分けする仕組みが生まれました。
郷和貴(以下、郷):東インド会社だ。
小山:そう。株式会社の走りですね。それまでビジネスは個人や一族のお金で行うのが基本だったので、事業資金をどう使ったのかなんて他人に説明する必要はありませんでした。
でも、赤の他人からお金を集めているのに、「情報は開示できません」では誰も納得しませんね。そこで会社のお金の流れを説明するために、「会計」というものが本格的に用いられるようになったんです。
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