会計は「BS」と「PL」がザックリわかるだけで十分だ 経営判断の際に、決算書を完璧に読む必要はない
会計を学びたいけれど、「難しそう」「数字が苦手」という理由でなかなか手が出せないという人もいるでしょう。ですが、人気コンサルタントの和仁達也さんは、「会計はまずはザックリわかればいい。PLやBSなどの決算書は、実はそれほど難しくない」と言います。同氏の近著『コンサルタントの父が大学生の娘に教えるシンプルな会計』より、会計の基本である3つの決算書の概要をお伝えします。
会計は会計ソフトに任せておけば大丈夫?
おそらく、会計について多くの人が考えるのは「会計ソフトを使えばいい」「外部の会計のプロに委託すればいい」「これからはAIがやってくれる」といったことではないでしょうか。
それに対する僕なりのアンサーは、「最終的な経営判断は経営者しかできない」です。どんな便利なツールを使っても、ツール任せにはできません。
会計ソフトにしろ、外部のプロにしろ、帳簿をつくったり会計の書類を作成する作業はやってもらえます。AIなら瞬時に作成しそうですね。
経営者は、たとえば経理部長がつくってくれた会計の書類を見て、「社員を増やすか」「設備投資をするか」「商品の値上げができるか」などと判断するのが仕事です。その判断材料として、データを読み解く知識がある程度は必要になります。
今話題のChatGPTは優秀なので、「我が社は海外に事業展開するべきか?」と投げかけたら、それっぽい回答をしてくれるかもしれません。
選択肢を示してくれたり、その選択肢を実行するための根拠を裏付けるデータを探すぐらいのことはしてくれるでしょう。
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