そこで諦めることなく、進化させたのが今回新メニューとして登場した「とろっとたまご丼」です。生卵と違って調理の手間がかかるし、目玉焼きよりはるかに調理のスキルも必要です。
シンプルがゆえに、卵の焼き加減で、仕上がりに差が出やすく、商品名に「とろっと」なんて、つけちゃってるもんだから、火を通しすぎてしまうと、クレームとまではいかなくても「とろっとしてないなぁ。商品名に偽りありじゃないか」と、利用客の満足度が下がりかねません。
提供されるまでは「大丈夫かなぁ……」なんて、若干の不安もあったのですが、出てきたたまご丼はメニュー写真にかなり近く、ほぐしすぎていない黄身と白身のバランスや、表面の半熟具合もなかなかのもの。
「若干火が通りすぎかもな」とは思いましたが、これで店員さんを責めるのは酷でしょう。及第点以上の完成度でした。
常連客にとっては嬉しいメニュー開発
溶き卵をふんわり焼いてシュレッドタイプのとろけるチーズを載せ、表面を半熟に仕上げたスパニッシュオムレツのような卵焼きを白ご飯の上に載せる。
1000店舗以上ある「松屋」の全店舗で品質を保てるクオリティのオペレーションを考えたのだとしたら、本当にすごいことです。
税込み380円と手頃な価格のメニューが追加されたことで「普段は玉子かけご飯か得朝牛皿定食だけど、今日は目先を変えてとろっとたまご丼にしてみよう」と選択肢が増えて、常連客にとっては嬉しい限りです。
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