乗ってみると、まずエンジンの出来のよさに感心させられる。モーターの力も加勢しているのだろう。発進時から力強さを感じさせ、アクセルペダルを踏み込むと、加速が途切れることなく、上の回転域まで気持ちよく回る。
最大トルクはエンジン単体で250Nm、それにモーターの56Nmが積み増しされる。数値はともかく、フィーリング的には十分。1.6トンの車重をまったく意識させない。
高速走行でも、乗員の姿勢はつねに安定。サスペンションアームはよく動くうえに、コイルスプリングもダンパーもしっかり働く。おかげで車体の上下動が抑えられて、ドライブ中の上質感も高い。車内の騒音レベルも低くて、このクルマで長距離を走るのもよさそうだ。
「eTSI R-Line」には電子制御ダンパーも
もうひとつのよさは、運転の楽しさにある。足まわりがしっかりしていて、操舵感は軽く、カーブに入るときの車体ロールは抑えめ。すいすいっと曲がっていく。
減速感もいいし、カーブを抜けて加速していくときは、先述のようにモーターが働くので素早い。
さきに少し触れたDCCプロは、「アダプティブシャシーコントロール」ともいわれ、サスペンションシステムに組み込まれた電子制御のダンピング機構。路面状況やドライバーの運転に応じて、ダンピングを変化させる。
新型ティグアンのeTSI R-Lineには、ダンパーの伸び側と縮み側を独立して制御する最新のシステムが採用された。乗り心地重視にもスポーツ走行にも対応。車内で設定を選ぶことができる。
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