日本人が不安定な社会で「自分の財産」を守る方法 トランプ大統領の再登場で心配される2025年
また、大きく乱高下したボラティリティー(変動幅)の高い市場になったときには、一般NISAと呼ばれる「成長投資枠」を使って、積み立てている投資信託に追加投資する方法もある。投資のタイミングは非常に難しいが、市場の変動幅に応じて対応するのも一つの方法だ。
日本株は最高値更新?ドル円の円安傾向はさらに進む?
一方の日本株だが、1月23日~24日に行われる日本銀行の金融政策決定会合では、利上げがあるかもしれないという臆測が流れている。1月の利上げがなくても、2025年には日本の金利は徐々に上がっていくと考えたほうがよさそうだ。金利が上がらないと、為替が円安に大きく振れることになる。とりわけ、トランプ政権は強いドルを望んでいるから、その傾向は、ますます強くなるはずだ。
為替の予測も、最近はAI(人工知能)が予想するケースが多くなっているが、2025年のポイントは、2024年7月につけた最高値の「1ドル=162円」という円安の水準を上回るのかどうか、というところだろう。2025年では高いところで165円を超える円安を予想する専門家もいるが、逆にトランプ政権の政策によってドルが安くなれば、145円程度にまで円高が進むと予測する専門家もいる。
どちらにしても、長い目で見れば円は安くなっていくことは間違いない。なぜなら、日本政府の円の価値を下げる政策が目立つからだ。2025年度の一般会計でも、114兆円の歳出が閣議決定されているが、それだけ円の価値がまた下落すると考えたほうがいい。最終的には、2029年までに1ドル=180円を予測するAIも登場している。そういう意味では、2025年の投資でも、外貨建てでの運用が選択肢に入ってくる。
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