日本人が不安定な社会で「自分の財産」を守る方法 トランプ大統領の再登場で心配される2025年

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一方、トランプ氏が大統領選挙で大きな借りを作ったと言われている「暗号資産」も、2025年は大きな節目となる1年になるかもしれない。とりわけビットコインは、トランプ氏が大統領選で勝利したときに、初めて1ビットコイン(BTC)=10万ドル(約1570万円)の大台を突破し、2024年1年間で2倍以上の価格になった。この傾向が2025年も継続するのかどうかは定かではないが、大きな可能性は考えられる。

トランプ大統領は、選挙の公約でアメリカを「地球上の暗号資産の首都」にすると約束。さらに大統領選挙期間中、自身を暗号資産の支持派であり、擁護派であると位置づけ、株式や債券とは区別する規制案に取り組むと表明。戦略的ビットコインの準備金を創設するといった考えさえ表明している(ウォールストリートジャーナル、「暗号資産、2025年はどう動く米新政権は支持派」、2025年1月6日)。

2024年は、ビットコインの価格に連動する上場投資信託(ETF)がスタートし、相場の上昇を後押しした。また、ウォール街の暗号資産批判派が次々と支持派に転換しており、資産運用大手のブラックロックのCEOを務めているラリー・フィンク氏も方向転換し、「iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF」を立ち上げ、さらに11月にはビットコインのオプション取引も開始した。

トランプ大統領の政策次第で暴落の可能性も

とはいえ、暗号資産の値動きはつねに荒い。2025年末までに軽く1BTC=20万ドルを超える可能性があるとする専門家もいれば、トランプ政権の規制緩和策が期待はずれに終われば暴落する可能性もある。大量のお金を一気に投資するのではなく、金やビットコインは積み立てで貯めていくのが一番いいのかもしれない。特に、ビットコインのような値動きの激しい金融商品は、たとえば1日500円ずつ購入していくといった購入方法もある。

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