有料会員限定

ビットコインの戦略備蓄構想は、トランプ大統領と最側近のデービッド・サックス氏がすべてを握る

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
ビットコインカンファレンスで演説するトランプ大統領

特集「今こそ知りたい「金」「暗号資産」」の他の記事を読む

インフレが進み、地政学リスクも高まる中、金と暗号資産「ビットコイン」は2025年に史上最高値を更新した。本特集「今こそ知りたい『金』『暗号資産』」を読めば、資産防衛のために今できることが見えてくる。

5月22日。暗号資産のビットコインは新たな歴史の扉を開けた。当日には一時1BTC11万ドルを超え史上最高値を更新、その熱狂は市場全体を揺るがす。変革の中心にあるのはトランプ大統領が率いる米政権の存在だ。

さかのぼって2019年、第1次トランプ政権は公の場で初めて、暗号資産に言及した。当時、価格変動の大きさ、そしてドル基軸通貨体制への影響を強く懸念する発言は、懐疑的な姿勢を明確に示していた。暗号資産を「詐欺」とさえ呼び批判する論調は、決して友好的とはいえなかった。

しかし、24年の大統領選挙が近づくにつれて、状況は劇的に変化。急成長を遂げた市場とそこに集う人々の政治的な影響力を認識した共和党のトランプ陣営は、選挙戦略の一環として暗号資産コミュニティーへの積極的なアプローチを開始する。象徴的な出来事が、世界最大のビットコインコンファレンス「Bitcoin2024」でのトランプ氏の登壇と、暗号資産に好意的な演説だった。

この転換には、暗号資産業界から多額の政治献金がトランプ陣営に寄せられたことが大きく影響し、米政府の政策は明確に暗号資産支持に舵を切ったのだ。

キーマンはサックス氏

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD