株価、金、ビットコインが驚くほど高騰する事情 世界の金融資産が史上最高値の更新を続けるなぜ
日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新したが、実は最高値を更新するといった現象が起こっているのは日本だけではない。アメリカ株でもニューヨーク市場のダウ平均株価など主要株価指数がこの3月21日に最高値を更新。アメリカだけではなく欧州株も、最近になって最高値を更新している。中国など一部の国を除いて、株価は高値圏にあると言っていいだろう。
株価以外の資産でも、史上最高値をつけるマーケットがある。金価格は1トロイオンス=2200ドルを超えるなど、史上最高値を更新。暗号資産(仮想通貨)のビットコインも、ETFの承認等で、日米ともに史上最高値を更新している。
世界の金融資産は、なぜ史上最高値を更新し続けているのか……。バブル崩壊はやってくるのか、それとも別の原因があるのか。株、金、暗号資産などがバブル化し、やがて1929年のような世界大恐慌時代に逆戻りする前触れなのか……。金融資産のバブル化について考える。
株式、金、ビットコインが揃って史上最高値をつける
世界中の金融資産がどの程度上昇しているのか、まずはチェックしてみよう。金融マーケットを見るときは、その市場規模の大きさも重要な指標となる。例えば、金価格やビットコインが、今年になって史上最高値をつけているが、これらの市場規模はやはり株式市場から見ればかなり小さなものになっている。市場規模別に、史上最高値をつけた金融マーケットを見てみると、次のようになる。
<株式市場>
34年ぶりに史上最高値を更新した日経平均株価に続いて、3月21日には終値でアメリカの主要株価指数が揃って史上最高値を更新している。欧州の株式市場でも史上最高値を更新しており、まさに世界で株高現象が起きている。最高値を更新した指数を簡単に紹介すると、次のようになる――。
●ニューヨークダウ平均株価……3万9781.37ドル(3月21日終値)
●S&P500……5241.53(3月22日終値)
●Nasdaq……1万6428.82(3月22日終値)
●ストックス欧州600指数……509.64(3月22日終値)
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