"もう1つの旧ビッグモーター"が歩む哀れな末路 事業再生ばかりに注力、補償手続きは二の次
「BALMは自動車修理の板金業務や保険金の協定手続きの知識がない人間ばかりで、当初はまともな対話にならず、頭を抱えた」(大手損保幹部)という。
不意打ちの法的整理
WECARSでの事業再生ばかかりにリソースを割き、BALMにおける補償手続きは二の次といった姿勢がにじむ中で、損保各社との間で昨夏以降、2つの“事件”が起きた。
1つは昨年7月の、不正請求をめぐる全件調査をBALMとして断念するという、一方的な通知だ。
旧BMで不正請求が発覚してから2年以上にわたって全件調査を求め、旧BMの経営陣や顧問弁護士らと粘り強く交渉してきた損保各社にとって、その通知は到底受け入れられるものではなかった。
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