北朝鮮軍捕虜「投降しなければ殺せ」と指示受けた 20歳の捕虜「家に帰りたいと言えば家に帰せ」

✎ 1〜 ✎ 179 ✎ 180 ✎ 181 ✎ 182
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2025年1月14日(現地時間)、ウクライナのゼレンスキー大統領が公開した20歳の北朝鮮軍捕虜(写真・ゼレンスキー大統領のSNSから)

ウクライナのゼレンスキー大統領は2025年1月14日(現地時間)、捕虜にした北朝鮮軍兵士への尋問状況の動画をさらに公開した。

今回の尋問はあごを負傷して言葉をうまく発することができない1999年生まれの26歳の狙撃兵の代わりに、足を負傷したもののコミュニケーションは円滑な2005年生まれの20歳のライフル兵を相手に行われた。

ゼレンスキー大統領が尋問動画を追加公開

ゼレンスキー大統領はこの日、「捕虜になった北朝鮮軍兵士とウクライナの捜査官との対話が続いている。私たちはすべての詳細事実を確認している」と述べた。

前回の尋問と同様に、通訳は現地に派遣された韓国の情報機関・国家情報院(国情院)側がサポートしたようだ。

2021年に兵役を開始したこの兵士は、戦闘中に負傷し、森に1人でいるところをウクライナ軍に発見され、生還したことを明らかにした。

また、ロシアの身分証明書に書かれている名前は「ロシア語なのでわからない」と述べた。拘束当時、この捕虜はシベリア南部のトゥヴァ共和国出身の26歳男性であるかのようなロシア軍人身分証を所持していた。

ロシアが北朝鮮軍派遣の事実を隠蔽するために、ロシア語も知らない北朝鮮軍兵士に偽造した身分証明書を配布したことが明らかになった。

また、この兵士は、戦闘中に相手が武器を捨てて手を挙げれば、つまり投降の意思を示せば家に帰すように教育されたという。反対の場合は射殺するものと理解していたという。

前回の尋問では、この兵士はロシアでロシア部隊と1週間ともに訓練を受け、その時にロシアの身分証明書を受け取ったと供述していた。

また、ウクライナとの戦争ではなく、訓練のために派遣されたと信じていたとし、ウクライナで暮らしたいという意思を示したこともあった。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事