北朝鮮軍捕虜「ウクライナの人たちはよい人か」 ウクライナ軍に捕虜となった北朝鮮兵士の心情

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ウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮軍兵士。2005年生まれで2012年に入隊したという(写真・ウクライナ保安局/ソウル新聞)

ウクライナ軍の捕虜となったとされる北朝鮮軍兵士が、「ここで暮らしたい」と言った映像を2025年1月12日、ウクライナのゼレンスキー大統領がSNSを通じて公開した。

また韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は、ウクライナ戦争に派兵された北朝鮮軍のうち、死亡者数は約300、負傷者数は約2700人と明らかにした。

ゼレンスキー大統領が映像公開

ゼレンスキー大統領はこの日、ソーシャルメディアの「X」(旧ツイッター)に、ウクライナと国境を接するロシア領クルスクで捕虜となった北朝鮮軍兵士2人を、首都キーウの拘留施設で尋問している様子の2分55秒分の映像を公開した。

ウクライナ保安局(SBU)が国情院の助けを借りて韓国語で行われた尋問には、手に包帯を巻いてベッドに横たわったままの兵士1人に対し、「北朝鮮に戻りたいか」という質問に、少しためらった後、「ウクライナの人々はみんなよい人たちか」と聞き、「ここで暮らしたい」と述べた。

捕虜のうち1人に対し、「今、ここがどこかわかるか」「ウクライナを相手に戦うことを知っていたのか」との質問に、口を開かないまま顔を横に振った。「指揮官は誰と戦うと言ったのか」という質問には、「訓練を実践のように行う、と聞いた」と答えた。

この兵士は捕虜になる前の状況について、「2025年1月3日、前線に出て同僚たちが死ぬのを見た。防空壕に隠れていたが、5日に負傷して捕まった」と説明した。

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