北朝鮮軍捕虜「投降しなければ殺せ」と指示受けた 20歳の捕虜「家に帰りたいと言えば家に帰せ」

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今回の尋問についてゼレンスキー大統領は「世界は、ロシアがウクライナについてまったく知らず、完全な情報の空白状態で育った人々をどのように利用しているかについて、すべての真実を知ることになるだろう」と強調した。

さらにゼレンスキー大統領は「ロシアはこの戦争を長期化・拡大するために北朝鮮軍を利用している。ロシアだけがこの戦争を必要としている」と指摘した。

捕虜兵士の尋問内容

――どのような状況で拘束されているか、覚えている限り教えてほしい。

正確に覚えていないが、ある種の戦闘があった。皆が負傷して防空壕の中に入っていて、撤退する目的で森に行ったが、足が悪くて行けなかった。そこで3〜5日間、1人でそこにいた。その後(ウクライナの)兵士たちが私を発見し、私を連れて行き、注射を打って車に乗せた。

ウクライナ当局から尋問中の北朝鮮軍捕虜(写真・ゼレンスキー大統領のSNSから)

――証人が持っていたロシアの身分証明書に写真や証人の名前があったか

写真はなかった。名前はわからない。すべてロシア語の文章だからだ。

――あなたやあなたの部隊がウクライナまたはロシア領土にいる捕虜として、民間人に対する行動ルールについて命令を受けたことはあるか。どんな村、どんなところから民間人を追い出したり、ロシア軍が追い出すといった話を聞いたことがあるか

今思い出すのは、戦闘で相手が武器を失い、手を挙げたら、それなら来いということで、紙に絵を描いて、家と銃を描いて家に帰るか、それとも最後まで戦うかのどちらかを選択させることになっていた。相手が「家に帰る」と答えたら、ただ早く家に送るべきという話を思い出した。

――そう教育されたということか。

そうだ。

――もし相手が降伏すると言ったら、家か銃のどちらかを選ばせて、家と言ったら帰らせて、銃と言ったらどうするのか。戦い続けると言ったら?

では殺せと。

――中隊でウクライナの兵士を人質にしたり、捕虜にしたことはあったか。

それはない。

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