小5レベルの言葉こそ相手にちゃんと伝わる理由 難しい言葉をそのまま使う人が気づいてないこと

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

メイメイ:難しい言葉は、もっともらしく言うときや権威付けをしたいときには有効ですけど、意外とそういう場面って普段の仕事ではなかなかないですよね?

むしろ、難しい言葉がコミュニケーションをややこしくしていることもあるくらいです。

チエ:それってもしかして、カタカナ言葉ばかりの専門用語を使う人も同じこと?

仲間内だけで通用する言葉になっていないか

メイメイ:そうですね、「オミットされた企画の再プレに向けた、次回のMTGのアジェンダですが、外部CDのアサインについてです」なんて言われても、仲間内では通用するかもしれませんが、そうじゃない人にとってはチンプンカンプン。「嬉しい言葉のプレゼント」にはなりませんよね。

『言いたいことは小5レベルの言葉でまとめる。』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

チエさん、軽く練習してみましょうか。「オミットされた企画の再プレに向けた、次回のMTGのアジェンダですが、外部CDのアサインについてです」を小学生でも使える言葉で言い換えると……?

チエ:「オミット」ってなんだろ? 「おー、みっともない」みたいな?

メイメイ:「省く」や「却下する」といった意味でしょう。

チエ:アジェンダは、「議題」だったよね。CDって何? 音楽のあれじゃないよね。

メイメイ:CDは略称で、正式名称は「クリエイティブディレクター」といいます。

広告や映像制作の現場で、制作全体の指揮を執る、スポーツチームでいうところの監督みたいな立場の人ですね。

チエ:そうなのね。だったら、「却下された企画を再提案するにあたり、次回の会議の議題としては、外部のクリエイティブディレクターを誰にするかです」ってこと?

メイメイ:そうです! そう言った方が誰にでもすぐに間違いなく伝わりますよね!

POINT

斬新な言葉より、相手のことを思った言葉を使おう。

手代木 聡 電通西日本コピーライター、クリエイティブディレクター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

てしろぎ そう / Sou Teshirogi

1975年東京都生まれ、広島県在住大学卒業後、Hondaの広告制作を手掛けるプロダクション「原宿サン・アド」に入社。「ローカルの方が面白い仕事ができるのでは」と電通西日本の岡山支社に、31歳のときに転職。これまでに企業や行政などさまざまな広告・商品開発・ブランディングを手掛ける。表現をすることに憧れて就いたコピーライターという仕事は、実はクライアントの課題や見えない問題を可視化し、解決するための指針を立てることが醍醐味であるということに気づき、その能力を磨くうちに競合コンペでほぼ負け知らず、クライアントからは指名され続ける唯一無二のパートナーシップを築くようになる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事