小5レベルの言葉こそ相手にちゃんと伝わる理由 難しい言葉をそのまま使う人が気づいてないこと

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チエ:言葉の棚の整理の話だよね。相手が受け取りやすいように、言葉を置くべき棚に置いておくって話だったよね。

メイメイ:そうですね。じゃあ、「棚に置く言葉」はどんな言葉がいいでしょう?

チエ:コンビニと同じで、目新しい新商品みたいな斬新な言葉じゃないと、目に留まらないんじゃないの?

メイメイ:確かに新商品は魅力的ですよね。それを目当てにわざわざコンビニに立ち寄る人もいるくらいです。でも、必ずしも新商品=斬新な言葉が求められるわけではないんです。

さっき紹介した万引き防止の貼り紙もドン・キホーテの商品パッケージもJR九州のキャッチコピーも、斬新な言葉ってありましたか?

チエ:そういえば、なかったかも!

それこそ、小学生でも使える言葉しかないよね……。

名作キャッチコピーも小5レベルの言葉

メイメイ:コンビニの棚って、新商品ばかりが並んでいるわけじゃないんですよね。次にコンビニに行くときに、意識して棚をよーく見てください。定番商品の多さに気づくはずです。

カップ麺の棚には必ずといっていいほど、日清のカップヌードルがありますし、アイスの棚にはハーゲンダッツのバニラ味があります。お菓子の棚なら、明治のチョコレートやカルビーのポテトチップスがすぐに目につくはずです。

これは語彙力でも同じことがいえるんです。

名作といわれるキャッチコピーや企業からのメッセージなんて、実は小5レベルくらいの言葉で構成されているんですよ。例えば、こんな感じです。

なにも足さない。なにも引かない。
(サントリーピュアモルトウイスキー山崎/サントリー)
おしりだって、洗ってほしい。
(ウォシュレット/TOTO)
愛は食卓にある。
(キユーピー)
あした、なに着て生きていく?
(アース ミュージックアンドエコロジー)

ほらっ、どれも小学生でも理解できる言葉でしょう。

チエ:ほんとだ! 難しい言葉も奇抜な表現もないわね!

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