バカリズム「ホットスポット」早くも"怪作の予感" 前作「ブラッシュアップライフ」との共通点も
世の中を震撼させ、数々のドラマ賞を受賞した名作『ブラッシュアップライフ』の衝撃から2年。その制作チームが再集結し、バカリズムがオリジナル脚本を執筆する日本テレビ日曜ドラマ『ホットスポット』の第1話「未知との日常」が1月12日に放送された。
その内容は、コメディ要素全開。放送時間のほとんどが会話劇のコントであり、ラストのわずか5分がヒューマンドラマという構成は、前作の『ブラッシュアップライフ』を凌ぐ突き抜けぶりだ。一方で、その会話劇の切れ味は鋭さが増しており、気づけばくすっと軽く笑いながらストーリーに引き込まれている。
第1話はストーリー構成も会話劇も、キャスト陣の各所の芝居もおもしろかった。バカリズムメソッドのストーリーテリングを堪能できる怪作の予感しかない。
※以下、1話のネタバレがあります。ご注意ください。
職業あるあるネタも随所に
本作は、富士山麓の町のビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(市川実日子)が、宇宙人と出会うところから物語がはじまる“地元系エイリアン・ヒューマンコメディ”。この言葉の意味は、第1話を見終われば納得できる。
娘を女手ひとつで育てる清美は、地元のビジネスホテルで働き、同僚の由美(夏帆)、えり(坂井真紀)とともにフロント業務を淡々とこなすのが毎日のルーティンだ。その仕事の様子が描かれながら、職業あるあるネタも随所に盛り込まれた。
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