運のいい人が幸運をつかむ前にやっていること 「世界を動かす力」セレンディピティの謎を解く

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セレンディピティは“特定の誰かのための特別な能力”ではないということを、私たちはまず心にとめておくべきなのかもしれない。

気づきを結びつけると、解決策が生まれる

日常のなかで偶然何かが起き、それに気づき、注意を払い、もともと知っていた一見無関係な事実と結びつける。
2つを結びつけ、主体的に対応することで、それまで存在することすら気づいていなかった問題の解決策が見つかる。
――14ページより

そして、愛もまたセレンディピティから生まれるといえる――。

そう述べる著者の場合、これまでの恋人と出会ったのはたいていコーヒーショップや空港だったという。

コーヒーをこぼしてしまったり、ちょっと席を外す間にパソコンを見ていてほしいと頼んだりしたことがきっかけで会話が始まり、共通の趣味が判明することもあったそうだ。

これは、よくある恋愛ドラマのようなトピックだと解釈するべきことだろうか? きっと、そうではない。誰にでも起こりうることであり、それもまたセレンディピティのひとつなのだから。

そのことを実感するために、現在のパートナーとの出会いを振り返ってみてはどうか。

出会いはたまたまだっただけかもしれない。だがそれでも、相手との相性のよさ、共感できるなにか、共通の価値観などに気づいたからこそ一緒にいるに違いない。

そして、あなたはさまざまな過程において、相手との関係を成り立たせようと努力をしたことだろう。つながりを大切に育み、お互いに足りない部分を補い、刺激し合う部分を見つけ出したのではないか?

そうして偶然の出来事をとらえ、つかみ、努力した。それは単なる偶然ではない。セレンディピティだ。
――15ページより
印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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