ヒット曲の歴史を見ると、このうち何曲知っているかで、読者の年代がわかるというものだ。ポスト昭和世代には、「何これ?」と首を傾げられそうだが。
この売上枚数は累計ではなく、あくまで1年間に限ってのことである。しかも永さんは、レコード会社による「公表」は、「あてになるものではない」が、「参考にはなる」と断っている。
まずは昭和20年代から見ていこう。
昭和23(1948)年に85万枚を売ったのが『銀座カンカン娘』。
『銀座カンカン娘』の「カンカン」の意味は?
「カンカン娘」の意味を答えられる人は、昭和世代でも希だろう。もともと島耕二監督の同名映画の主題歌だった。
「カンカン娘」は、この作品に脚本で参加した山本嘉次郎(黒澤明の師)の造語で、「パンパンガール」に対して「カンカンに怒っている」という意味が込められていたらしい。
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