ドラゴン・タトゥーの女 --犯罪と経済の関係《宿輪純一のシネマ経済学》

ミステリー好きなら知っている、世界約506カ国で5000万部以上というスーパーな売り上げを誇る、スウェーデンのスティーグ・ラーソン原作による「ミレニアム」の映画化、というよりは母国スウェーデンで映画化されたもののリメイク。「ミレニアム」シリーズの映画も3本あるが、今回はその第1部。ストーリーはほぼ一緒だ。



 雑誌「ミレニアム」のミカエル・ブルムクヴィストは、大物実業家の不正行為を暴き、名誉毀損で有罪になったという筋金入りのジャーナリスト。実は原作者のスティーグ・ラーソンもそんなジャーナリストだった。彼は小説のヒットを知らずに、筆者と同じぐらいの年で亡くなっている。

そんな彼のリサーチ能力と正義感を評価した大財閥の会長、ヴァンゲルから、40年前に起こったヴァンゲルの兄の孫娘であるハリエットの失踪事件に関する調査依頼が来る。さっそく、ミカエルは、ヴァンゲル邸のある孤島に移り住み真相解明に乗り出す。しかし、事件は孫娘一人の失踪ではなく、裏に連続猟奇殺人事件が隠されていることを察知する。

謎が謎を呼び、調査に行き詰まったミカエルは、彼とは違う分野での調査能力が高い女天才ハッカー、リスベットの存在を知り、協力を求めた。リスベットは孤独で、背中に大きなドラゴンのタトゥーがあり、唇・眉・鼻にピアスをしており、同性愛者である。北欧であっても強烈な個性な持ち主だが、本作では弱さ・寂しさも感じられる役となっている。

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