ドラゴン・タトゥーの女 --犯罪と経済の関係《宿輪純一のシネマ経済学》


 ネットの世界も、リアルの世界とは違う独自の世界となっている。実際の猟奇的殺人の犯人の供述でもそのようなことを言っている。この部分は社会的にある程度の規制が必要な部分ではないか。

さらに家庭内の教育の問題もあるのだろう。これは、同じく社会問題化しているモンスターペアレントと問題の根源は同じであろうか。家庭内教育の質の低下が長年にわたった結果が、モンスターペアレントや虐待として現れているのではないか。

このあたりの問題に関して、筆者の『通貨経済学入門』(日本経済新聞出版社)と一時期、アマゾンの経済分野で1位を争って映画化もされた『ヤバい経済学』(東洋経済新報社)著者の経済学博士、スティーヴン・D・レヴィット氏は、米国の犯罪率の低下は中絶の合法化とリンクしていると分析した。

氏の分析は、表現にとげがあるが、言いたいことは、2つ目の要因の家庭教育のことで、それが十分にできるかどうかということであろう。さまざまな意味で学校が終わっても教育は必要ではないかと思う。

2月10日公開。

しゅくわ・じゅんいち
博士(経済学)・映画評論家・エコノミスト・早稲田大学非常勤講師・ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」代表。1987年慶應義塾大学経済学部卒、富士銀行入行。シカゴなど海外勤務などを経て、98年UFJ(三和)銀行に移籍。企画部、UFJホールディングス他に勤務。非常勤講師として、東京大学大学院(3年)、(中国)清華大大学院、上智大学、早稲田大学(4年)等で教鞭。財務省・経産省・外務省等研究会委員を歴任。著書は、『ローマの休日とユーロの謎』(東洋経済新報社)、『通貨経済学入門』・『アジア金融システムの経済学』(以上、日本経済新聞出版社)他多数。公式サイト:http://www.shukuwa.jp/、Twitter:JUNICHISHUKUWA、facebook:junichishukuwa ※本稿の内容はすべて筆者個人の見解に基づくもので、所属する組織のものではありません。

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