「アンチ持ち家派」語る住宅購入の"落とし穴" 住宅は常に素晴らしい投資?個人投資家の解説
持ってもいないお金を使うという愚行
収入をすべて使ってしまったら裕福にはなれない。だから持ってもいないお金を使ったら裕福になれないのは当たり前だ。使うお金を借りるとは、つまり「これがこの値段? 私はもっともっと払いたい」と言っているようなもので、馬鹿げて聞こえるはずだ。私には変だとしか思えない。
借金は致命的だ。前作で、私はこれを「負ってはいけない重荷」と呼んでいる。このあとの体験談を読めば、あなたも同意するだろう。
本書のパート2で借金を取り上げたのは、それが自由の対極にあるからだ。「富へと続くシンプルな道」を歩むうえで、借金とは必ず縁を切らなければならない。スタート地点から足かせがあっては、この先の道を穏やかに進むのは難しい。しかし、宿命だとあきらめる必要はない。借金は避けられるし、抜け出すこともできる。販売業者が何と言って売りつけようとしても。
彼らの甘い言葉には耳をふさぐことだ。もちろん、借金からの解放は簡単ではない。束縛の鎖は頑丈だ。現代の経済活動には、「借りて使おう」という風潮がまかり通っている。ずっとこの状態だから、借金があるのがまるで普通のことのようになっている。自動車ローン、クレジットカード、ペイデイローン……。
近年では、ネット通販がそれに合わせて増えている。スリッパを買おうとしたら、分割払いを勧めるローンの選択ボタンが画面上に必ず現れる。2022年には、ドミノ・ピザの分割払いまで勧める会社が登場した。なんてこった!
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